サブスクの棚卸し表|月1,000円以下でも年間で見ると消える金額と、1回で終わらせる手順
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サブスクは、固定費の中では後回しでいい項目です。1つあたりの額が小さく、スマホ代やカード・銀行の組み合わせのほうが先に効きます。ただ、放っておくと年間で数万円になり、しかも「使っていないのに払っている」ものが混ざります。
この記事では、共働き世帯が1回の棚卸しで終わらせるための表と手順をまとめます。所要時間は、家族2人分で30分ほどです。
1. 月1,000円以下が年間でいくらになるか
「月額が小さいから気にしない」が積み上がると、こうなります。
| 月額 | 年額 | 3年で |
|---|---|---|
| 480円 | 5,760円 | 17,280円 |
| 980円 | 11,760円 | 35,280円 |
| 1,480円 | 17,760円 | 53,280円 |
| 上の3つの合計 | 35,280円 | 105,840円 |
月1,000円前後のものが3つあるだけで、年に3万5千円です。家族2人分なら7万円。これが「使っていないもの」なら、1回の棚卸しでそのまま消えます。
ポイント: 棚卸しの目的は「全部やめる」ではありません。「払っている理由を1つずつ言えるようにする」ことです。理由が言えるものは残していい。言えないものが、消える金額です。
2. 洗い出しの入口は3つ
サブスクは請求の経路がばらばらなので、1か所を見ても全部は出てきません。次の3つを順番に見ます。
① カード明細(家族全員分、直近2か月)
毎月同じ額・同じ名前で並んでいる行を拾います。2か月分を見るのは、月末と月初で締めが分かれるものを漏らさないためです。カードが複数あるなら全部。家族カードも本人カードの明細に載っています。
② スマホの「サブスクリプション」画面
iPhoneは「設定」→ 自分の名前 → 「サブスクリプション」、Androidは「Google Play」→ 自分のアイコン → 「お支払いと定期購入」→「定期購入」。アプリ課金はカード明細に「APPLE.COM/BILL」「GOOGLE *」とまとめて出るので、ここを見ないと中身が分かりません。
③ 銀行の口座振替
カードを通さず口座から直接引き落とされるもの(新聞、通信系の一部、保険の付帯サービスなど)は、通帳またはアプリの「引き落とし」の行にしか出ません。
この3つで、ほぼ全部が出ます。出てきたものを、次の表に1行ずつ入れていきます。
3. 棚卸し表(コピーして使う)
| サービス名 | 月額 | 年額 | 支払い経路 | 更新日 | 最後に使った日 | 判断 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| (例)動画配信A | 990円 | 11,880円 | カード | 毎月15日 | 先週 | 残す |
| (例)音楽配信B | 980円 | 11,760円 | Apple | 毎月3日 | 2か月前 | やめる |
| (例)クラウド容量C | 250円 | 3,000円 | 毎月20日 | 毎日(自動) | 下げる(容量を1段階) | |
列の意味は次のとおりです。
- 月額・年額: 年払いは年額÷12を月額に。月払いは月額×12を年額に
- 支払い経路: カード/Apple/Google/口座振替。解約の手順が経路で変わるので必ず書く
- 更新日: 次に請求が来る日。ここより前に解約すれば次の請求は来ない
- 最後に使った日: 正確でなくていい。「先週」「2か月前」「覚えていない」で十分
- 判断: 残す/やめる/下げる の3択
4. 残す・やめる・下げるの判断基準
迷わないように、基準を3つに絞ります。
| 判断 | 基準 |
|---|---|
| 残す | 「最後に使った日」が1か月以内で、払っている理由を一言で言える |
| やめる | 「最後に使った日」が2か月以上前、または理由が言えない |
| 下げる | 使ってはいるが、上位プランの機能を使っていない(画質・同時視聴数・容量・広告なし) |
「いつか使うかも」は「やめる」です。必要になったらそのとき入り直せばよく、入り直しにコストはほぼかかりません。逆に「家族の誰かが使っているかも」は、その場で本人に聞いて決めます。聞かずに残すと、次の棚卸しまでまた払い続けます。
同じ種類のサービスが2つある(動画配信が2つ、クラウド容量が2つ)場合は、片方を「やめる」にします。両方残す理由が言えるなら別ですが、たいていは片方に寄せられます。
5. 解約の落とし穴
解約は「やめる」と決めた日にやります。後回しにすると更新日を過ぎて1か月分払います。経路ごとの注意点です。
- アプリ経由(Apple/Google): アプリを削除しても解約になりません。②の「サブスクリプション」画面で解約する。解約後も期間の終わりまでは使える
- カード直接: サービスのマイページから。「解約」が見つけにくい場合は「契約内容」「アカウント設定」「お支払い」の下にあることが多い
- 口座振替: サービス側で解約手続きをしてから、念のため翌月の通帳で引き落としが止まったかを確認する
- 無料トライアル: 申し込んだ日に、表の「更新日」欄にトライアル終了日を書く。終了日の前日にやめるか残すか決める
解約したら、表の「判断」欄に解約した日付を書き足します。翌月の明細で、その行の請求が消えているかを1回だけ確認すれば、棚卸しは終わりです。
6. 年に1回、同じ表を見直す
一度作った表は、年に1回だけ更新します。おすすめは、固定費を見直す順番で書いた「見直しの前の数字」を書き出すタイミングと同じ日です。新しく増えたサブスクを足し、「最後に使った日」を更新して、同じ基準で判断するだけです。
7. まとめ
- サブスクは後回しでいい項目だが、月1,000円前後が3つあると年3万5千円。使っていなければそのまま消える
- 洗い出しの入口は、カード明細(2か月分)・スマホのサブスクリプション画面・銀行の口座振替の3つ
- 表の列は、月額・年額・支払い経路・更新日・最後に使った日・判断
- 判断は「残す/やめる/下げる」の3択。「いつか使うかも」はやめる
- 解約は決めた日に。アプリ削除では解約にならない
- 年に1回、同じ表を更新すれば十分
よくある質問
家計簿アプリを入れないとサブスクは見つけられませんか?
要りません。カード明細(家族全員分)、スマホの「サブスクリプション」画面、銀行の口座振替の3つを見れば、ほぼ全部見つかります。アプリはその後、続けたい人だけで十分です。
年払いのサブスクはどう数えますか?
年額を12で割って「月あたり」に直して表に入れます。表の「年額」の列にはそのまま年額を書きます。年払いは更新日を忘れやすいので、更新日の列を必ず埋めてください。
解約したのに請求が続いています。
アプリを消しただけでは解約になりません。App Store/Google Playの「サブスクリプション」画面で「解約済み」になっているか、サービス側のマイページで契約状態を確認してください。それでも続く場合はカード会社に相談します。